GanttProject

オープンソースガントチャート作成ツール。日本語にも対応。HTMLや画像など様々な形式で出力できます。Microsoft Projectのライセンスを揃えられず管理者だけが使っている状況(たまにしかPDFで出してくれない)とかExcelでやってるよりはよっぽどよさげですね。

それでも開発プロセスは必要だ。(設計と実装の狭間で)

id:taichitaichiさんという方が、昨日のエントリで書きたかった内容と同じような思いを書かれてました。

まるで全能神であるかのように舞い降りるコンサルなんて、僕は信用しないよ。
「御社に足りないのは、開発プロセスです。開発プロセスが、ROIを劇的に上げ、うんちゃらかんちゃら…」

まさに同意。舞い降りますよねえ。

SPES2005

7月25日と26日に開催されるソフトウェアプロセスエンジニアリングシンポジウム2005という催し物のワークショップのひとつを手伝うことになりました。

「XPファシリテーションによる信頼形成」というセッションです。よろしければご参加下さいませ。(値段が少々お高めですが・・・)

CMMや、なんたらBOK

開発者の中には、CMMとか、なんたらBOKとかのプロセス系の話を嫌う人がいます。その人たちに話を聞くと、「抽象的で、じゃあ具体的にどうすればいいんだみたいなことになって、で結局役に立たん」という話になることが殆どです。
私も前まではそんな感じだったのですが、最近はちょっと変わってきました。具体的な方策や成果物に言及していないからこそいいような。
どんな材料でもおいしく調理できるような調理法が無いのと同様に全ての状況において画一的に適用出来るような方法論なんてないでしょうから具体的にこうしろって書いていたらそれこそ嘘になると思います。


RUPのテーラリングとかもそうだと思うのですが、結局はその現場の状況に合うように、誰か人間の手にゆだねられる事になると思うんです。優れた人間であれば重要なポイントでは無意識にでもそれをやっていると思うんですが、そこはもう人間のセンスに依って来る領域だと思います。
それをadhocにやると時間がかかるし、本当に大丈夫なのか、漏れが無いのかとか、考えている本人も不安になるんだけども、その時に、知識体系やモデルなどが参考資料的に道しるべとなる*1んじゃないかなと思います。


まともに組織に適用して、「我々はCMMレベル5です。」とか言うことが良いか悪いか*2はよくわからないのですが、少なくとも個人的には必要な時にちょこっと検索して、使えそうなものを引っ張ってきてちょっとアレンジして使ってしまえば、とても便利だと思います。

*1:抑えるべきところの指針などが網羅されたリストみたいな感じ

*2:意味があるか無いか

売り方

最近思ったこと。○○にはコンサルとかアセッサとか営業という単語が入るつもりです。

  • 売りたいモノ(商品、サービス、方法論とか)自体の説明は不要。
  • それらを適用、使用することでどんないいことがあるのかをお客さんの日々の生活(業務)のレベルから体感してもらうことが大事。
  • お客さん自身にどんなものがほしいのかを自らイメージしてもらうことが大事。
  • 問い掛けを行うことで、もやもやとしたものが色々と整理され、お客さん自身に答えに気付いてもらう。
  • それを効果的、かつ自分の掌の範囲でいかに行えるかが○○としての技量。
  • ○○としての経験や知識の大小は掌の大きさの大小であるに過ぎない。
    • 経験豊かな○○は、掌握可能な範囲が広いので、想定から多少逸れた事態に遭遇したとしてもうまく誘導できる。
    • 経験の浅い○○は、自分で誘導可能な範囲が狭いので、そのことを自覚した上で入念に準備し進めなければならない。
  • 掌から外れた場合には、(戻そうとしていることを殊更気付かせること無く)うまく掌へ戻さなければならない。
    • 最後まで掌から外れることなく、うまくバランスをとり続けることが重要。
    • そこはもうセンスとヒューマンスキルの世界。
  • 結果的にこいつは信頼できると思わせることができれば勝ち。

提案の質とヒアリングの因果

遊びで作ってみました。

コンテキスト

  • ○○さんは××の件について改善の提案をしなければならないことになった。
  • ○○さんはその件の詳細についてよく知らないので、よい提案を出来るかどうかは、実際にその件に携わっていたり、その件に関して利害関係を持つ当事者(達)の想いや、抱えている問題・要望をうまく聞き出す事が出来るかという点がとても重要だと思っている。そのためには当事者(達)にヒアリングの時間をとってもらう必要がある。
  • でも当事者(達)も本業があって忙しいかもしれないし、かといっていい提案をするためにはヒアリングしないわけにはいかないし・・・・・

因果連鎖

  • ヒアリング範囲を絞れば、聞くことの出来る内容の深みが増す。
  • ヒアリング範囲を広くしたり、発散させたりすれば、その中で既成概念にとらわれない新たな発見や気付きがあるかもしれないが、その分ヒアリングに要する時間や、参加してもらわなければならない人数を増やすことになるので、ヒアリングにかかるコストが増大する事になる。
  • ヒアリング結果を元に優れた提案を行うことが出来れば、成果を実感してもらうことができ、それが信頼感や新たなヒアリングに対する参加意欲(協力姿勢)を向上させる。参加意欲をもって積極的に協力してもらうことが出来れば(効率的なヒアリングができ)よりよい提案を行いやすくなる。

重要変数

  • 提案の質
  • ヒアリングの範囲
  • 発散度合
  • 内容の深み
  • 新しい発見や気付き
  • 対象となる人数
  • 要する時間
  • コスト
  • 成果の実感
  • 信頼感・意欲

因果ループ図

  • http://www.sam.hi-ho.ne.jp/egap/diagram.jpg