CMMや、なんたらBOK

開発者の中には、CMMとか、なんたらBOKとかのプロセス系の話を嫌う人がいます。その人たちに話を聞くと、「抽象的で、じゃあ具体的にどうすればいいんだみたいなことになって、で結局役に立たん」という話になることが殆どです。
私も前まではそんな感じだったのですが、最近はちょっと変わってきました。具体的な方策や成果物に言及していないからこそいいような。
どんな材料でもおいしく調理できるような調理法が無いのと同様に全ての状況において画一的に適用出来るような方法論なんてないでしょうから具体的にこうしろって書いていたらそれこそ嘘になると思います。


RUPのテーラリングとかもそうだと思うのですが、結局はその現場の状況に合うように、誰か人間の手にゆだねられる事になると思うんです。優れた人間であれば重要なポイントでは無意識にでもそれをやっていると思うんですが、そこはもう人間のセンスに依って来る領域だと思います。
それをadhocにやると時間がかかるし、本当に大丈夫なのか、漏れが無いのかとか、考えている本人も不安になるんだけども、その時に、知識体系やモデルなどが参考資料的に道しるべとなる*1んじゃないかなと思います。


まともに組織に適用して、「我々はCMMレベル5です。」とか言うことが良いか悪いか*2はよくわからないのですが、少なくとも個人的には必要な時にちょこっと検索して、使えそうなものを引っ張ってきてちょっとアレンジして使ってしまえば、とても便利だと思います。

*1:抑えるべきところの指針などが網羅されたリストみたいな感じ

*2:意味があるか無いか