概念モデルの方が楽チンなこともあるかも?の例

例えば土地と所有者の関係をモデルで表すとします。
で、土地には所有者がひとりしかないと思っていたとします。

モデルで簡単に描くとこんな感じ。
http://www.sam.hi-ho.ne.jp/egap/before.jpg

でも、上の図を描いてるときにお客さんから、実は土地に対して同時に複数(3人まで)の所有者を許すんだよ。とツッコミが入ったとします。

その際の変更はこんな感じ。
http://www.sam.hi-ho.ne.jp/egap/after.jpg

データモデルでは、土地に所有者が一人しか居ないと言う前提で土地に持たせてしまっていたので、複数の所有者を表現するには別途その関係を示すものを出して紐付ける必要があります。対して、この場合に限って言えば、概念モデルでは多重度を変えるだけでいい。

“なんとなくこんな感じ?”ってのをお客さんの前で確認しながら*1ライブでチョコチョコ直していく必要がある時に、概念モデルだと結構サクサクできると言うのはあるような気がします。その場で「えーっと」となる確率が低いような気がします。

データモデリングの場数を踏んでいるとどうとでもなるような事かもしれませんし、厳密性や整合性を求めるとそうとも言ってられないかもしれません。また、この例がたまたまそうなだけで、逆のパターンも往々にして存在するでしょう。

  • 追記

依存非依存リレーションシップだけで書くとこうなりますが、多対多を使うと普通に書けますねー。

*1:モデルをそういう用途のものだと位置づけた場合